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飯守泰次郎次期オペラ監督による新シーズン演目説明会 [音楽]

新国立劇場へ飯守泰次郎次期オペラ監督による新シーズン演目説明会に行ってまいりました。
飯守新国.JPG
飯守先生が新国立劇場オペラ監督に就任されることは前々から発表されているわけですが、
こうして具体的なイベントがあると、いよいよ「飯守体制」が動き出すのだな、とワクワクします。

「カルメン」の終演後、約1時間程度の予定でしたが、そこは飯守先生のことですから話し始め
ると止まりません。予想通り時間をオーバーし、質疑応答の時間はなくなってしまいました。

飯守先生のお話のなかから記憶に残った点を思いつくまま羅列いたします。

<飯守先生について>
ご承知のように齋藤秀雄先生に師事したのち、労音等で1年に51回椿姫を振るなどオペラと
不思議なゆかりがあり、さらに留学先のニューヨークでワーグナー家の目にとまり、バイロイト
で20年近くアシスタントを務めることになった。とても不思議な繋がりの連続で、今ここに
次期監督として立っている。

<新制作演目について>
・パルジファルは新国立劇場が唯一取り上げていないワーグナー作品であり、自分にとっても
とても思い入れのある作品であるため、初めての新国立劇場デビュー(笑)演目として選んだ。
古今東西から実力のある歌手を選ぶことができた。演出のクプファーも「その歌手なら引き受けよう」と言ってくれた。ただしその反面台所事情は大変だったと思う。

・マノン・レスコーは東日本大震災で上演中止となったプロダクションであり、是非とも日の目を
見せたかった。指揮者以外は震災当時のキャストをほぼ揃えることができたた。

・椿姫は演出のヴァンサン・ブサール氏が、洗練されつつも椿姫保守本流の演出を見せてくれる
ものと期待している。ブサール氏曰く「現代では伝統的な演出をすることは勇気がいる」とのこと。

<再演演目について>
・ドンジョヴァンニ:基本「どんな役でもそつなくこなす人」よりは「この役にはこの人しかいない」と
いう人をキャスティングしている。他演目も同様である。ただし、ドンジョヴァンニ役のアドリアン・
エレートだけは例外である。彼には「こうもり」でアイゼンシュタインも歌ってもらうが、それほど
彼は才能があるので例外としてキャスティングした。

・ドンカルロ、さまよえるオランダ人、こうもり、運命の力、沈黙は時間の都合でざっと流す感じで
した。あまり(筆者が)よく覚えていません。

最後に、監督から「オペラは継続していくことが大切。そして聴衆とコミュニケーションを取ることが
大事」とのお言葉ありました。飯守体制の新国立劇場がどうなっていくのか、とても楽しみです!


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