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ワーグナープロジェクト名古屋「パルジファル」 [音楽]

ワーグナープロジェクト名古屋「パルジファル」が終演いたしました。

構想5年、準備に3年を費やし、アマチュアオーケストラと合唱団でパルジファル全曲を演奏しよう
というこのプロジェクト、Bassドラはコントラバス奏者として1年参加させてもらっただけなのですが、
大変大きな満足感に浸って終えることができました。


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練習の一コマ

オーケストラ練習は名古屋近郊のホールなどを借りて昨年11月から始められました。
はじめはオケだけの練習なので
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ジャン!・・・・・・・・・」
とか
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・テテテテン」
とか、
ピースのかけたパズルのような感じで、
なかなか全体像を把握することができませんでした。
写真のように合唱とソリストが入った練習は8月に入ってから集中的に行われました。
回を追うごとに音楽が組みあがっていく様は、演奏していて快感でした。
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本番当日の舞台の建込みの様子。演奏会形式でしたが、演出も取り入れられました。
舞台中央を開けて、ソリストたちの出入り口にします。
芸術文化センターコンサートホールの中央扉は
「開かずの扉」だと思っていたので、これが開いている光景を見られるだけで感激です。
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建込みが終了するとこんな感じになります。ソリストは舞台中央の通称「お立ち台」に、
合唱団はオルガン前のP席に陣取る形となります。
どうです!なかなかのものでしょう?

演奏会は15:30に開始され20:40頃終演いたしました。
体力が持つだろうかと心配しておりましたが、あっという間に過ぎてしまった感じです。

最後の和音が静かに消えて、会場全体の明かりが落とされ、しばらく静寂が続いたのち
「ブラボー!」とともに万雷の拍手でお客様が応えてくださいました。

色々コンサートには出させていただいておりますが、これほど幸せなカーテンコールは初めてでした。

終演後は大急ぎで舞台を片付け、市内のホテルで打ち上げです。
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挨拶をされる三澤先生。この後もたくさんのソリスト、スタッフの方の挨拶が続きました。
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ソリストと主要メンバーたちで記念撮影。感激のあまり涙ぐんでいる人も。

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翌日の読売新聞にはこのように演奏会のことが記事にして掲載されていました。
CBCテレビのニュースでも流れたとのことで、改めてビックプロジェクトだったのだと思い、
それに参加できたことが信じられない思いです。

三澤先生はじめご指導くださった皆様、
ソリストの皆様、
オーケストラ、コーラスの皆様、
裏方で支えてくださった皆様、
支えてくださったワーグナー協会の皆様、
そして何よりこの企画を立ち上げた愛知県警のお巡りさん、
すべての方に感謝申し上げます!

Vielen Dank!


終戦記念日 [日常生活]

今日8月15日は終戦記念日。

九段の靖国神社へ、仕事の合間を縫って、恒例の私的な公式参拝をしてまいりました。
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大鳥居に一礼して境内へ。
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本殿が見えてまいります。それにしても大変な人出です。
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本殿はご覧の大行列で、全く進む気配がありません。
きっと一人ひとりの方が真心こめて平和への祈願をされているからでしょう。

私もしっかりと、
世界平和、
国家安寧、
中日ドラゴンズの逆転優勝
を祈念してまいりました。

それにしても、なぜ終戦記念日は国民の休日ではないのでしょうか。
戦争に負けたから?
反対する人がいるから?
お盆休みに埋もれてしまい平日と言う感覚がない?

やはり、あれだけ大きな犠牲を生んだ戦争の平和を祈念するには、1日しっかりと休みをとり、
真剣に考える時間を持たなければならないような気がします。

まぁ、8月に休みが欲しいという、お盆休みがないサラリーマンのたわごとですが・・・

とか言っているうちに、我がチーム(ドラゴンズ)の終戦記念日が近づいてきています・・・
あわわわわ・・・


歌舞伎座 柿葺落四月大歌舞伎 初日 [日常生活]

いよいよ待ちに待った歌舞伎座柿葺落興行が始まりました。

幕が開くと同時に大向うから「待ってました!」、「木挽町!」と言う掛け声がかかり、
まさに万雷の拍手とともに公演はスタートしました。

主役クラスの役者さんたちが、それこそ綺羅星のごとくで、大満足の初日でした。

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あいにくの雨でしたが、歌舞伎座には大勢のお客さんで身動きもままなりません。
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カウントが「0日」となった、開場までのカウントダウン時計。
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場内には報道各社皆さんも大勢取材に訪れていました。
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第一部が終わって外に出るとこの人だかり。
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幕見席に並ぶ人たち。外人さんたちの姿も見えます。
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3階席からの眺め。座席は先代よりも広くゆったりとした造り。
劇場は音響が格段によくなっており、役者さんたちの声がとてもよく響きます。
逆に、大向うさんの掛け声が残響でエコーが残ってしまう場面もありました。

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3階席の勾配を急にした分、壁面が先代よりも大きくなっています。
これはこれで中々の迫力です。
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幕見の人たち。皆うれしそうですね。
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今日は芸妓さんたちも大勢見えられていました。桟敷席にはこのように芸妓さんたちのお名前が。
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ライトアップされた歌舞伎座。綺麗ですね~。東京のランドマークが復活しました。

おまけ。
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会場には、中田英寿さんの姿も。
いや~カッコいいですね~。

小松一彦先生を悼む [音楽]

指揮者の小松一彦先生が3月30日にお亡くなりになりました。

私は名古屋ブルックナー管弦楽団で小松先生の指揮で、ブルックナーの交響曲8番、3番、0番
を演奏する機会がありました。私に限らず、アマチュアオーケストラで小松先生のお世話になった
方は多いのではないでしょうか。

事前に諸先輩方から「怖い先生だよ」と聞かされていたので、初めての練習の際は非常に緊張し
たのですが、いざ始まってみれば非常に優しく指導していただきました。もちろん、厳しく指導され
る場面もありましたが、それはそれで納得のいくものでした。

とにかく、ブルックナーに対する思い入れの強さ、そしてさらにその裏にあるワーグナーへの情熱
がひしひしと感じられました。おそらくワーグナーの楽劇も演奏したいとお思いだったのではないで
しょうか。

「ここはハーゲンがジークフリートを刺すように!」
「ブルックナーの交響曲はね、後期になるにつれて『トロみ』が出てくるんだよ。カレーみたいにね。」

今でも先生の言葉が思い出されます。

アマチュアオーケストラ、特に社会人オケの場合、仕事と掛け持ちなので、人が集まらなかったり、
同じ間違いを何度も繰り返したりで、指導する側に特別な忍耐を強いてしまいます。

「本番一ヶ月前になっても弾けないところは、自主的に諦める!そういう割り切りも大事!」
「(譜割が複雑でオケが止まった際に)楽譜に一言『反射神経!』と書いておきなさい!」

先生は、こんなユーモアあふれる表現で場を和ませてくださり、辛抱強く指導してくださいました。
享年65歳。これから円熟期に入ろうかという矢先でのご逝去に、ただただ残念としか申し上げる
言葉が見つかりません。

安らかにお休みください。
合掌。


日本フィル特別演奏会上岡敏之プロジェクト [音楽]

今日は一転寒い日になりました。午後からオペラシティへ日本フィル特別演奏会を聞いて参りました。

指揮 上岡敏之さん
ヴァイオリン 郷古廉さん

<曲目>
ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番
シュトラウス アルプス交響曲
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上岡さんのオケから分厚い響きを引き出した「アルプス交響曲」もすばらしかったですが、ヴァイオリン
コンチェルトの郷古さんの独奏が、実に堂々としてオケとの息もぴったりと合っており、非常に驚きました。
日本の若手でこんな凄い人がいるのか、と感心したしだい。

やはり、音楽の裾野は確実に広がっていっていますね。


祝!歌舞伎座開場式! [日常生活]

いよいよ待ちに待った歌舞伎座開場の日がやってまいりました。

新装成った歌舞伎座開場式に行って参りました。

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懐かしいこの外観。鳳凰の紋が入った櫓はまさに歌舞伎の殿堂の象徴です。
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歌舞伎座開場式の垂れ幕。
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中央の大きな唐破風。
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玄関。外観・内観ともに先代の歌舞伎座そのままに作られています。
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今は亡き名優たち。勘三郎さんや団十郎さんがこの中にいらっしゃるのが少し寂しい・・・
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真新しい白木の花道。
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これから沢山お世話になるであろう3階席からの眺め。
花道が観やすいように客席の傾斜をやや急にしてあるそうです。
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歌舞伎座地下の木挽町広場。
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お土産にいただいた特大の番付表
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さらにお土産にいただいた羊羹や式次第など。
これらは家宝にして私が棺おけにいれてあの世までもって行きます。
さすがに羊羹は折を見て食べますが・・・

やはり歌舞伎座の間口の広い舞台をみるとワクワクしますね。
まさに日本の伝統芸能の殿堂に相応しい威厳を持っているように思います。

これから1年かけて杮落興行が開かれるとの事。
仁左衛門丈を初めとして、多くの名優、名舞台が見られることを期待します。

お練りも行きたかったなぁ・・・


都響 プロムナードコンサートNo.352 [音楽]

うららかな一日。東京では桜が開花したそうで、春はすぐそこだと感じます。

サントリーホールへ都響プロムナードコンサートを聴いてまいりました。

指揮:アンドリュ・リットンさん
ピアノ:山下洋輔さん

<曲目>
バーバー:弦楽のためのアダージョ (故デプリースト氏への追悼演奏)
ガーシュウィン:パリのアメリカ人
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー*
バーンスタイン:「キャンディード」序曲
バーンスタイン:「ウェスト・サイド・ストーリー」より〈シンフォニック・ダンス〉
バーンスタイン:「ディヴェルティメント」より「ワルツ」(アンコール)

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オールアメリカンプログラムと言う、うららかな春の日にはちょうどよいポップな感じの
コンサートでした。

山下さんのラプソディー・イン・ブルーは、ジャズピアニストならではの即興と独特のテンポ
でいつもとは違う新鮮なラプソディーを楽しむことができました。

バーンスタインの一連の曲もとても勢いがあって胸がすくような演奏でした。

関西フィルハーモニー管弦楽団 第245回定期 [音楽]

最近Facebookばかりやっていたせいか、ブログの更新をサボりにサボり、とうとうスポンサー広告
がトップページに出るようになってしまいました。

心を入れ替えて(?)細々とでも更新を再開しようと思います。

さて、大阪まで遠征して関西フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会を聞いてまいりました。

指揮:飯守泰次郎さん
ピアノ:小菅優さん

<曲目>
モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491
ブルックナー:交響曲第3番 ニ短調(1873年 初稿)

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ピアノ協奏曲は小菅さんと飯守先生、オーケストラの息がぴたりと合った安定感抜群の演奏。
ブルックナーも初稿(一般的な第3稿より長い)を使用しての演奏でしたが、間延びすることなく
集中力の高い素晴らしい演奏でした。
飯守先生はこれから10年かけてツィクルスを完成させるとの事。これは楽しみです。

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開演前は国立国際美術館でさまざまな映像作品を堪能。
遊園地のジェットコースターのような外観ですが、れっきとした美術館です。

新橋演舞場 顔見世大歌舞伎 昼の部 [日常生活]

連休初日、新橋演舞場に顔見世大歌舞伎を見てまいりました。

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片岡仁左衛門丈が直前まで体調不良で休演されていたため、間に合うだろうかとかなり気を
もみながら待っておりましたが、何とかBassドラが見に行く日までに復帰してくださいました。

客席も仁左衛門丈の登場を今か今かと待つ人ばかりで、幕が開く前から「松嶋屋!」「待ってました!」
の声が大向こうから飛んできます。改めて仁左衛門丈の人気が伺えますね。

舞台も素晴らしいものでした。

庄司紗矢香&ジャンルカ・カシオーリ デュオ・リサイタル [音楽]

大分涼しくなりましたが、日中はまだ汗ばむ陽気が続きます。

彩の国さいたま芸術劇場へ庄司紗矢香さん&ジャンルカ・カシオーリさん デュオ・リサイタルを
聞いてまいりました。

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<曲目>
ヤナーチェク: ヴァイオリン・ソナタ
ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ第10番 ト長調 作品96
ドビュッシー: ヴァイオリン・ソナタ ト短調
シューマン: ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ短調 作品121


アンコール
J.S.バッハ:音楽の捧げ物より第4曲
シュニトケ:古典様式による組曲第5番

当初はオールベートーヴェンプログラムを予定していたとのことですが、都合により上記のよう
なプログラムになったとのことです。事情はわかりませんが、これはこれでヴァラエティに富ん
だ面白いプログラムでした。特にヤナーチェクは初めて聞く曲でしたが、とても面白い曲でした。
ヤナーチェクは日本でもっと演奏頻度が上がってほしいですね。

カシオーリさんのやわらかいピアノ伴奏の上に、庄司さんのヴァイオリンの音色がふんわりと
溶け合い、ピアノとヴァイオリンの二重奏を十分に楽しむことができました。
昔庄司さんを聞いたときは、かなり馬力と勢いのある演奏が印象に残っているのですが、
今日は非常に繊細で細やかな表現がされていました。
庄司さんの進境は著しいものがありますね。これからも期待です。


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